数週間前に私はシニアシステムエンジニアとして新しい仕事をスタートさせました。新たなチャレンジに心底心躍らせつつも、これから職務に慣れていく過程で、責任を負うべきものがたくさん待ち受けているだろうと考えています。

ここでは、私がどのように職探しを行ったかについてお伝えしたいと思います。今回の職探しは、これまでで一番スムーズに進んだのです。最初の応募で仕事にありつけたので、自分でもとても驚きました。実は、それまでの就職活動とは少し違ったやり方をしてみたのですが、それがとても良い結果につながったのです。職探しがいかにフラストレーションのたまる活動であるかということを考えると、みなさんも、私がどのような方法で就職活動を行ったかお聞きになりたいのではないでしょうか。きっと新しいエンジニアリングの仕事を探す時に役立てられるのではと思います。

思い返してみると、私が取った戦略は次の4つの段階を踏んでいました。
・自分の条件に最適の職を見つける。
・とにかくその会社について調べまくる
・社内に知り合いを見つける
・面接をうまくやる

自分の条件にあった最適の職を見つける

私はじっくりと時間をかけて自分に合ったポジションの仕事を探しました。これは(私の妻も働いていたし、貯蓄もあったので)そんなに急いで仕事に就く必要がなかったのでできたことです。そのため、良さそうだなと感じた仕事にすぐに飛びつくのではなく、きちんと自分に合った仕事を見つける時間があったのです。これが1つ目の重要な学びです。もしすぐに新しい仕事が必要なのでなければ、転職のタイミングをいつにするかを設定しておくことが成功の鍵となります。少しずつ貯蓄をしておき、定期的に求人情報を調べておきましょう。そうすることで、いよいよ転職となったときに乗り切ることができるはずです。

変えるのは職種か業種かのどちらかに。両方同時は避けましょう。
新しい仕事を他の企業、あるいは業界で探す場合、変えるのは職種か業種のどちらかにしておき、両方同時に変えるのは避けた方が良いことが多いです。どちらかだけにしておけば、一方に慣れるまでの間も、もう一方を安定的に維持することができます。私の場合システムエンジニアだったので、仕事そのものは別の業界のものでしたが、システムエンジニアという職種が良いと感じました。

自分を雇わないなんておかしい?

仕事そのものに関しては、私は確実に自分に合うと分かるようなものを見つけたいと思っていました。求人情報を見る時はいつも、「自分を雇わなかったらこの会社おかしくない?」と自分に聞いてみました。そうだと思った時(確実に雇ってもらえると考えた時)は応募書類を提出する準備をし、そうでなければ、次を探しました。

そんな風に考えたのは次のような理由からです。職種、あるいは業種を変える際(新規で採用してもらう時)、企業は新規で人材を雇うというリスクを背負っているのです。その求職者の資質なんて最初から分からないものなのに、どうして採用してうまくいくと考えられるのでしょうか。実際のところ、うまくいくとは思っていません。リスクを抑えるために、企業はあなたが確かな人材であると捉える必要があるのです。つまり、あなたの現在の能力より低い、あるいはやや低めのポジションを選ぶと良いだろうということを意味します。新天地で学び、成長するためのスタート地点に立てるチャンスだと捉えれば、その選択はそんなに悪いとも言えません。

ただし、自分に必ず合うと分かる仕事を探すことだけが唯一の方法ではないことも覚えておいてください。このやり方は、他の企業に応募するという選択肢の中で、成功の可能性を最大限に高めたいという方にはお勧めです。けれども、現在よりも上の役職を狙っているなら、今の仕事を続けることが最短の道でしょう。新しい職場で、さらに昇進もしたいという場合は、安易に決断せず、もっと多くの企業に応募することをお勧めします。

とにかくその会社について調べまくる

自分の条件に最適の仕事を見つけることと同じくらいに大切なのは、自分自身が順応できる企業を見つけることです。あなたの仕事の技術的な面は、仕事のほんの一部を占めているに過ぎません。社風、労働条件、同僚、報酬面、顧客基盤など、他にも多くの要素が、自分と会社との相性に影響を及ぼしています。

同じエンジニアの仕事でも、人生は変わる

次のことを考えてみてください。社員が5人だけの小規模コンサルティング会社で環境エンジニアとして働くのと、大手国際企業で同じ仕事をするのとでは、大きな違いがあります。同じ仕事でも、まったく別の人生を歩むでしょう。

客観的に見てどの企業がどこよりも良いということは言えませんが、自分にとってベターな会社は必ずあるはずです。必要なのは、どういった労働環境が、仕事、昇進、学び、成長を与えてくれるかを見極め、自分の望む生き方をすることです。

私が今の会社を選んだのは、他と比べて、その会社が仕事と生活のバランスを重んじ、福利厚生もしっかりしていたということが、私にとってはかなり大きかったです。子どもは、まだ小さいですし、妻は個人事業主として働いているため福利厚生などが受けられないからです。独身で子どももいない人なら、こういったことは重要ではなく、仕事での出張であちこち飛び回ることができるなど、もっと他の面に魅力を感じるかもしれません。いずれにせよ、どういった企業が自分に最適なのかを見極める必要があります。

エンジニアリング企業の調べ方

私は興味を持った企業について次のように調べました。
まず、求人を出している企業の情報にざっと目を通しました。すると、たくさんのポストの募集を行っている企業が目につきました。多くの人材を求めているということは、新たな契約や、部署の設立にあたり、スタッフの増員を行っていることを示していると思ったからです。もし、一つのポストの面接で不合格だったとしても、他のポストのオファーがくるかもしれません(私の前職はそうでした)。

チャンスがあると感じたので、キャリアリンクベトナムやLinkedIn Premium, カモメアジア転職を利用して、そういった企業について詳しく調べました。

人材紹介会社 キャリアリンクベトナム

エンジニアの転職なら人材紹介会社 キャリアリンクベトナム
URL : https://kyujin.careerlink.asia/vietnam
キャリアリンクベトナムは給料や、福利厚生、面接での質問、そして社員がその会社について本当はどう思っているかなどの情報が掲載されているので特に便利です。社員が直接書き込みをするので、彼らが本当に思っていることをはっきりと知ることができます。また、会社を友人に勧めたいと感じる社員の割合や、CEOの支持率なども出ています。科学的とは言えませんが、他の企業と比較するには良い方法でしょう。

LinkedIn Premium (リンクトイン・プレミアム)

LinkedIn Premium (リンクトイン・プレミアム)
URL : https://premium.linkedin.com/
LinkedIn Premiumは、会費を払った価値がありました。1か月は無料で、その後は毎月25ドル(約2,600円)かかります。このサイトでは、社員の在籍年数、成長期にあるのか、または縮小傾向なのか、エンジニアの増員あるいは削減を行っているかどうかや、自分が有力な候補かどうかというディープな情報まで知ることができます。さらに、採用担当者に直接コンタクトできるという特典もあります。それまではずっとこういったサイトにお金をかけることを避けていましたが、一度登録してみたらけっこう良いものでした。そして、仕事が見つかったら、このプレミアムアカウントをキャンセルしました。

このサイトでは、対象の企業で働いている人を探すことも可能で、インフォメーショナルインタビューを行う際にかなり役立ちます。この件についてはまた後ほどお話しましょう。

カモメアジア転職

URL : http://kamome.asia/
カモメアジア転職というサイトも利用しました。これはアジア限定ですが、基本的には他の人材紹介サイトと同じです。 求人情報がベトナム以外も掲載されているので、私の興味や要望の条件に合う会社かどうか判断する助けにもなりました。

社内に知り合いを見つける

私の前職とその前の就職の際は、社内からの紹介をしてもらいました。それがどれくらいの影響力を持っていたかは定かではありませんが、少なくとも私が就職を希望していると伝わっていたことは確かでした。実は手違いで応募書類が紛失されたようなのでしたが、その会社にいた友人が私の履歴書を担当者に届けてくれて助かったのです。もちろん、必ずしも友人や家族、知り合いが社内にいて、仕事をくれるという保証はありませんし、それを期待することは私の意図するものとは全く別物です。社内に知り合いがいるメリットは、管理ミスなどで不採用となることを回避し、面接で自分をアピールするためのスタート地点に立つことができることです。

社内に知り合いを見つけることが重要な理由はほかにもあります。それは、その会社について多くを知ることができるからです。前述のリサーチ方法も有効ですが、実際に働いている社員に具体的な質問をするほど役立つものはありません。LinkedInを利用して「インフォメーショナルインタビュー」を取り付け、知り合いではない社員に聞くことも可能です(ドン・ギャラガー氏による、インフォメーショナルインタビューのような場を設けてもらうのに役立つガイドはこちらです(ハイパーリンク))。

就職を希望する会社に知り合いを持つということは、その会社についてよく理解し、面接のチャンスを手にする可能性も高まることを意味しているのです。

面接をうまくやる

やっとの思いで面接までこぎつけたら、必ずうまくやらなければなりません。常識とは言え、言うは易く行うは難し、です。面接では、多くの準備と予習がものを言います。前述のように、戦略的に就職活動を行っていれば、面接のための準備をする時間は持てているはずです。私の場合は4〜6時間ほどかけて個人面接の準備をしましたし、皆さんにもそうすることをお勧めします。
面接のテクニックや戦略についての情報はたくさんあるので、私の最近の具体例を少しだけお教えしたいと思います。

下調べをする

まずは下調べをすることです。そして面接官に自分がどれだけそこで働きたいと思っているか、その会社の仕事に興味を持っているか、そして時間をかけてしっかり調べてきたかということを伝えましょう。最適を見つけること、リサーチを怠らないという前述の戦略に従っていれば、他の就職希望者の大部分を大きくリードできるでしょう。また、その会社のホームページや、ソーシャルメディアアカウント、グーグルニュースなどの最新ニュースに必ず目を通しておきましょう。社員とのつながりがあるなら、社内の様子について尋ねておくことをお勧めします。

汝自身を知れ

次に重要なのは、自分の履歴書、カバーレター、その他の応募書類の内容を徹底的に頭に入れておくことです。面接で履歴書の内容と矛盾することを言ってしまったら最悪です。嘘偽りなく履歴書を作成し、面接でも同じ姿勢で答えていれば、問題ではないことなのですが、それでも、履歴書で何をアピールし、何を省いたか、そこにどのような職歴を記載したかを覚えておくことは大切です。

就職を希望する会社について、そして自分自身についてよく理解していると、自分をうまく売り込むことができるでしょう。その際は自分がいかにその組織に貢献できるかを明瞭に伝える必要があります。どれほど自分が適しているか、どうして採用するべきなのか、などをはっきりとアピールしましょう。マーケティングでは、これを「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)」と呼びます。これを身につけることで、自然に、良い流れで面接での対話を進めることができるようになるでしょう。そうなれば、面接官も採用した場合の想像がつきやすいはずです。

私の場合のUSPは、経験のあるシステムエンジニアで、飲み込みが早く、着任した日からリーダーシップを発揮できるというものでした。私がアピールしたかったことは、技術職がどういった役割を果たすかを自分が理解していること、そして初めての業界でも素早く周囲の状況を把握することができるという点です(このように企業のリスクを減らします)。

自分の質問に疑問を向ける

最後は、面接では本当に尋ねるべき質問をするということです。私は実際に自分が面接で答えを知りたいと思う質問をプリントアウトしました。そして、面接が進む中で質問の答えが得られたらその項目をチェックしていき、面接の最後に、残りの質問をする機会も与えてもらえました。こうすることで、自分がしっかりと準備をしてきたこと、その会社やその仕事に本当に興味を持っているということが伝わるでしょう。

結論

私の今の仕事の就職活動がうまくいったのは、人材紹介会社によるところが大きいということは間違いありません。とは言うものの、今思えば就職に役立ったなと考えられる、これまでとは違うことを、今回は色々としました。皆さんが次の仕事を探す時に、その中のいくつかは役に立つと信じています。また、多くの人が、職探しを順調にできるのではないかとも思います。

投稿者プロフィール

VEVZ
VEVZ
岡山生まれの大阪育ち。高校からは親父の転勤により埼玉に引っ越し、高校大学は東京で過ごす。大学3年生を終わった時に1年間休学して、東南アジアを中心にバックパッカーをする。帰国後、就職活動をしたものの、希望のところには入れず福島県の金属部品製造メーカーに就職。
2009年、4年間務めた会社が倒産。日本での再就職活動をせずにとりあえずタイに移住。人材紹介会社に登録して就職活動をするも採用してもらったのがベトナムのホーチミン郊外の金属プレス加工会社でした。
5年間働き、日本に帰りたくなり退職。日本ではベトナムの経験が買われ、商社に再就職するも、馴染めず3年間で退職。
現在は、ベトナムのドンナイ省で金属部品製造で副工場長をしています。

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