就職先としてのエンジニアリング業界について調べてみましょう。新卒エンジニアの一般的な給料、高級技術者として登録してもらう方法、エンジニアのグラデュエイトスキーム(インターンシップのような制度)への応募の仕方などをお教えします。

エンジニアリングの新卒での仕事は様々な産業で見つけることができます。航空系、化学分野、防衛関連から発電や、テレコム関連事業、公共事業に至るまで色々あります。プロジェクト事業者なら、ナノテクノロジーや電子機器の開発や、巨大生産工場、石油精製工場、風力発電所の建設など、幅広い規模の事業を請け負っています。

エンジニアリングは社会においても極めて重要な役割を担っています。エンジニアは、私たちが使う事実上全てのものを発明、設計、生産し、それらに影響を与えています。そしてテクノロジーは、今の地球が抱える多くの問題の答えを握ってもいるのです。

エンジニアリング企業に就職するには?

エンジニアリング企業は、確固たる技術的基礎とビジネス意識を併せ持つ、優秀な新卒エンジニアを求めています。大手の新卒採用部門は、エンジニアリングやテクノロジー専攻の新卒者のためのトレーニングプログラムを設けており、学生は直接応募することができます。グラデュエイトスキーム(インターンシップのような制度)は、特に現在のような経済事情では、競争が激しいということもあるでしょう。ですから、工業系の仕事の経験や、関連分野での経験があると、他をリードできるはずです。また、小規模のエンジニアリング組織には、エンジニア系新卒者向きの職務があるでしょう。

エンジニアの仕事に求められる資格やスキルとは?

エンジニアの仕事をするにはエンジニアリング関連の学位が必要です。また、正しいテクニカルスキルと知識も求められます。エンジニア学士やエンジニア修士の学位を持つ新卒者を採用する企業も中にはありますが、修士学位をもつ新卒者のみしか採用しない企業もあります。また、公認技術者や認定技術者となるための訓練を受けるには、技術評議会に学位の認定を行ってもらう必要があります。

エンジニアリング企業の技術職全てがエンジニアで埋まっているわけではありません。多くの企業で物理学や材料科学専攻の新卒者を採用しています。経理やマーケティングのようなビジネス重視の職種ならどんな学位でも就くことができるでしょう。

採用担当者は、新卒エンジニアにはテクニカルスキルだけでなく、以下のスキルを身につけていることを望んでいます。
・コミュニケーションスキル ー 文書および会話
・問題解決力
・分析スキル
・チームワーク力
・対人能力
・ビジネス意識
・正確さ
・速く学ぶ力
・柔軟性と適応力
・熱心さとモチベーション

新卒エンジニアの一般的な給料とは?

TARGETjobsのエンジニアリング情報に掲載されているエンジニアリングのグラデュエイトスキームの給料は、2万〜3万3,000ポンド(約298万〜490万円)ほどです。また、技術評議会の2013年登録技術者に関する調査によると、公認技術者なら、平均的な6万3,000ポンド(約930万円)、認定技術者なら4万5,500ポンド(約670万円)ほど稼ぐことができます。

エンジニアリング企業が行う研修、育成とは?

エンジニアリングにおいて研修や育成の優先度は高いと言えるでしょう。認定技術者(IEng)や、公認技術者(CEng)としての資格が認められるためには、研修や育成は必要不可欠です。多くの企業のグラデュエイトスキームや研修は、関連専門技術協会によって認定されています。そして技術者の育成は、エンジニアである限りずっと続くのです。

エンジニアとしての生活と就労時間とは?
エンジニアの仕事は驚くほど幅広いので、その日常や労働環境について、これが標準的だと言い切ることはできません。見積もりをして明細書の準備をしているかもしれないし、製造工場や工事現場で監督者として働いているかもしれないし、クライアントと打ち合わせや、設計をしたり、設計通りに作られているかのチェックをしていたりなど、様々です。
エンジニアは一般的にバランスの取れた生活を送っていますが、それも役職や仕事の内容によります。他の組織や職業分野と同様に、仕事の締め切りや、残業もあるでしょう。
技術評議会の2010年登録技術者の調査によると、公認技術者の一週間の平均労働時間は44時間(中央値は42時間)だったそうです。週に30時間を下回ったのは4%、50時間を上回ったのは12%でした。認定技術者については、一週間の平均労働時間は43時間(中央値は42時間)、週に30時間を下回ったのは3%、50時間を上回ったのは9%でした。

身軽に動けるということは、ますます重要になってきています。出張で海外に行かなければならなくなったり、海外赴任や、国内での出張もあったりするでしょう。

他の分野でのエンジニアの仕事とは?

エンジニアリング業界はとても広く、新卒エンジニアが担うことのできる職務も様々です。TARGETjobsのエンジニアリング情報では、20以上のエンジニアリング部門の工業部門についての概要がまとめられています。工業部門には航空宇宙、自動車、化学、電子、鉄道、テレコム関連部門が含まれます。

エンジニアリング系新卒者が他にできる仕事とは?

エンジニアリング系の学位を持っているなら、就職に困ることはないでしょう。学歴から、問題解決スキル、論理的思考、高度な計算力などの応用可能なスキルがひととおり身についていると判断されるからです。そして、様々な企業がこういったスキルを求めています。エンジニアリング系の新卒者にとっては、より多くの選択肢があると考えられるでしょう。

エンジニアリング系新卒者は、金融、IT、コンサルタンティング機関の採用ターゲットになることが多いと言えます。また、エンジニアや科学者の人気の職種は特許関連の仕事です。ただ、ビジネス系の仕事でエンジニアになるために工業部門を切り捨てる必要はありません。

エンジニアリング系新卒者は、エンジニアリング機関の様々な職種で採用されます。調達、技術販売、運用管理、サプライチェーン管理、物流など多岐にわたります。当然と言えば当然です。なぜなら、エンジニアリング企業が抱えるビジネスの問題について、エンジニア以上に理解できる人材がいないからです。

純粋に技術職からスタートしたとしても、昇進していけば、他の分野の企業で働く機会も多く発生します。FTSE100(ロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100銘柄)に入る企業のCEOやトップを多く占めているのは、エンジニアとしての経歴を持つ人たちです。このことから考えても、エンジニアがキャリアのスタートとして申し分ないことは明白でしょう。

良い点と悪い点

新卒エンジニアは様々な分野の熟練エンジニアのそばで働くこととなります。また、心躍らされるようなテクノロジーの誕生に関わったり、解決が求められている知的、実践的に困難な課題に取り組んだりすることもあるでしょう。社会に具体的な影響を及ぼすであろう問題の解決策を見つけるという満足感は、多くのエンジニアにとって最高の報酬です。

仕事であちこち飛び回ることもあるでしょう。これは、魅力的でもありますが、時にはそうでもありません。一定のペースを保つため、規制を多く設けている部門もあり、そのせいで膨大な量の書類仕事が生じるということもあります。また、ビジネス上の理由で資金が削られているようなプロジェクトを担当することもストレスを感じるでしょう。とはいえ、エンジニアのほとんどは自分の仕事に満足しているようです。

エンジニアリング系の仕事に応募するには?

大手のエンジニアリング企業の大多数は、新卒求職者にオンラインでの応募を求めています。小規模企業では、履歴書やカバーレターをメール添付で提出するのが一般的です。通常は試験(数学、人格、言語的推論など)と面接(一般とテクニカル)かアセスメントセンター(実務においての能力を客観的に査定する評価方法)、あるいはこれら全ての過程を経て選考されます。準備としては、適性検査に備えて心理テストを試しておくことをお勧めします。アセスメントセンターの練習はオンラインでもできます。

エンジニアリングの仕事に応募する時期は?

エンジニアリング企業の多くは、応募期限を定めておらず、常に求職者の応募を受け付けています。欠員が埋まるまでは、応募書類を受け付け、面接やアセスメントセンターを行います。とはいえ、新卒採用のチャンスを逃さないように、早めに(秋には)動き始めましょう。イギリスでは11月に入ってすぐの頃に年度ごとの締め切りを設けている企業も多くあるので、各企業の新卒採用スケジュールをチェックしておく必要があります。

大学院生の就職戦線は?

近年は質の高いエンジニアが不足しているようで、製造業や電子分野での人材不足がよく聞かれます。ただ、それでもエンジニアリング業界の競争はまだ激しいと言えるでしょう。有名企業のほとんどが大量の募集をかけ、テクニカル面、一般スキルともに優れた新卒の人材を探しています。

投稿者プロフィール

VEVZ
VEVZ
岡山生まれの大阪育ち。高校からは親父の転勤により埼玉に引っ越し、高校大学は東京で過ごす。大学3年生を終わった時に1年間休学して、東南アジアを中心にバックパッカーをする。帰国後、就職活動をしたものの、希望のところには入れず福島県の金属部品製造メーカーに就職。
2009年、4年間務めた会社が倒産。日本での再就職活動をせずにとりあえずタイに移住。人材紹介会社に登録して就職活動をするも採用してもらったのがベトナムのホーチミン郊外の金属プレス加工会社でした。
5年間働き、日本に帰りたくなり退職。日本ではベトナムの経験が買われ、商社に再就職するも、馴染めず3年間で退職。
現在は、ベトナムのドンナイ省で金属部品製造で副工場長をしています。

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