大学卒業後、初めての仕事を見つけるのは難しいものです。そこで、このガイドを参考に、夢のエンジニアの仕事を追いかけてみませんか?。

イギリスではエンジニアが不足していると耳にしたことがある人もいるかもしれません。ただ、だからと言って、大学を卒業してすぐにエンジニアの仕事に就けるというわけではありません。

企業が真に意味する「エンジニア不足」とは、技術力・個人のスキル・当該分野での実務経験が良い具合に備わったエンジニアが足りていないということなのです。

企業は業績を伸ばすために必要な人材を心底求めています。そこで、その採用基準をリサーチし、計画を立て、行動に移すことで、自身を企業にとって魅力のある就職希望者に仕立て上げましょう。
では、ここからが夢のエンジニア職を見つけ、安定的に続けていくための入門ガイドです。

1.スタートは早く

エンジニアリングを専攻するなら、万事早めに行動を開始することが重要です。
学位取得後すぐにでも就職したいと考えているなら、履歴書を充実させるためにも、大学での時間を有効的に使う必要があります。もちろんこれは、学業面で良い成績を収めることを意味しています。多くの企業ではGPAが2.1を下回る場合は箸にも棒にもかかりません。また、成績だけでなく、実務体験や学外活動へ参加することも重要です。すでにお分かりのように、簡単にはいかないものなのです。

ハダースフィールド大学のエンジニア就職担当部長、フラン・ショー氏は、「動き始めるのに早すぎるということはありません。学生たちは思いのほか早く就職活動をすることになります。ワークプレイスメント(有償型就業体験制度)に参加するつもりなら、2年生のうちに申し込んでおかなくてはなりません」と話します。
また、就職活動で使う履歴書に記載したいと思うことは、1年生のうちに始めて、経験を積んでおきましょう。

2.実務経験を積む

企業は、大学新卒者でも実務経験があることを望んでいます。
新卒でもエンジニアの職を得る可能性を高めるために一番重要なことは、職務経験です。

多くの大学では、一年間の就業体験が教育課程に含まれており、その後の生涯の仕事につながることもよくあります。就業体験に参加することで、翌年大学に戻った際の学位取得に役立つ可能性もあるのです。

「就業体験は学術的なスキルを高めてもくれます。なぜなら、実際に経験することで学問として学んだ理論がどのように機能するのかをより深く理解できるからです。また、将来的な仕事について決断を下す際にも役立ちます。例えば、デザインエンジニアを目指していたところから、オペレーティングエンジニアに気持ちが変わることもあるかもしれません。」そう話すのは、コベントリー大学のエンジニアリング・フューチャー・キャリアチームの責任者、マイク・グレイ氏です。

けれども、エンジニアリング・テクノロジー協会によると、エンジニア系企業の40%以上が、新卒者は実践経験が不足していると考えているといいます。それを踏まえると、いつでも実際に企業で働くことができるという点は大きな強みになるでしょう。

もちろん、企業が、就業体験の前から希望者に実務経験があることを望むというのは、長く問題視されていることです。ですから、まずは企業に一日だけ見学させてもらえるかどうか尋ねることから始めましょう。それから数週間の体験か、夏期のインターンシップを認めてもらえるようにしてもいらいましょう。このやり方は、実際に1年の就業体験を申し込みたいとなった場合に役立つはずです。また、その就業体験が生涯の仕事とに繋がる可能性もあるでしょう。

ただ、就業経験があるからといって実践的スキルが身につくわけではありません。そういったスキルは社交クラブや、スポーツチーム、パートの仕事など、数学的思考とは違う能力が必要とされるところで身についていくものです。

「私達が求めているのは中身のともなった一人の人としての特性です。周囲の人間と交流を持つことのできないオタクと言われる人達ではありません。彼らは自立しているでしょうか?また、彼らには職務にふさわしいモチベーションがあるでしょうか?」 そう話すのは、多国籍エンジニアリング企業イートンのイギリス支社人事部長、ニッキー・バセット氏です。

3.高みを目指し、かつ視野は広く

仕事を選ぶ際、妥協してはいけません。そんなことをすれば、せっかくの良い機会を逃してしまいます。

「高みを目指すべきだというのが私からのアドバイスです。自分が本当に働きたいと思う企業に応募することを恐れてはいけません」と、イートン社のエンジニアリング・リーダーシップ・デベロップメントプログラムで昨年狭き門を潜り抜けたマリア・ザリツカヤ氏は述べています。
イギリスには大手国際企業の支社が多くありますし、世界有数のエンジニアリング企業の拠点もいくつかあります。イギリスでエンジニアリングの学位を取ることで、世界レベルの企業を目標にするという夢のような機会を得られます。

また、自分の専攻科目とは異なる分野を専門とする企業や仕事を除外することも避けましょう。エンジニアリングの根本原理は広い分野で通用します。
コベントリー大学のマイク・グレイ氏は、「学生は企業よりも選択肢を削る傾向にあります。中にはその適用範囲の広さから、メカニカルエンジニアリングを専攻する学生もいますが、必ずしも他の専攻科目によって選択の幅が狭められることはありません」と言います。

そしてもう一つ覚えておいてほしいことがあります。それは、世界でも最高に興味深く、革新的なエンジニアリングは、イギリスの中小テクノロジー企業群で進められており、おそらくそれらの企業のほとんどについて新卒就職希望者は知りもしないだろうということです。

ロールスロイス社やBPなどの有名企業に応募するとしたら、激戦に身を投じ、成果なく終わるだけではなく、絶好のチャンスも同時に逃すことになるでしょう。
小規模企業は、より専門的なスキルや経験を持つ人材を求める傾向にあるため、新卒者の採用にも苦労しています。グレイ氏によると、「小規模企業は昇進して、責任のある立場になるのも早い」とのことです。

「また、エンジニアを採用するのはいわゆるエンジニアリング企業だけではありません。例えば、エンターテインメント業界で照明エンジニアとして働くこともできるし、モリソンズのような大手企業の本社社屋でも働くことは可能です」と、ハダースフィールド大学のキャリアアドバイザー、デビー・レイン氏は述べています。

4.大学を活用しよう

興味深い仕事についての情報は、大学の指導者からも得ることができるでしょう。

大学は、お金をかけて日の光も浴びずに3年間ラボに閉じこもるための場所ではなく、ワクワクするような新たなテクノロジーについてエンジニアリング企業から協力要請が舞い込むような、調査・研究の中心であることが多いです。

ですから、そういった大学の指導者は様々な企業や自身の過去の仕事に関する裏事情を教えてくれる可能性もあるのです。事実、エンジニアリング企業、特にスタートアップ企業が、過去に協力関係を持ったことのある大学に連絡を取り、新卒者の就職について問い合わせるということは珍しくありません。

ダニー・フェンネル氏とエルトン・ヌネス氏は、ディアマン・エンジン・カンパニーというスタートアップ企業の空気液化エンジンの開発を手伝っていますが、二人ともその開発の始動について大学を通じて知りました。フェンネル氏は講義で、ヌネス氏はキャリアアドバイザーとの会話がきっかけです。

「キャリアセンター(就職課)は絶対にチェックしておくべきです。就職のための部署なのに変に聞こえるかもしれないけれど、ちゃんと見ていない人はたくさんいるんです」と、ヌネス氏は言います。キャリアセンターでは、職業リストや職業情報だけでなく、個人的にアドバイスの時間を設けてくれたり、面接でのテクニックなどの指導もしてくれたりもします。

5. 就職願書は一つ一つ作り上げよう

同じ内容の願書を使い回すことはやめましょう。それぞれの職種について、就職を希望する理由をしっかりと考えることが大切です。

どの企業でも就職希望者から違う企業の名前が記載された願書が届いたことがあると言いますが、それではせっかくの願書もすぐさまゴミ箱行き確定でしょう。ただし、正しく願書を作成するということが、注意深く文章校正を行うということにはつながりません。自分が優れたエンジニアであるというだけでなく、まさにその職種にふさわしい人材だということを書面で示すことが必須なのです。

「たくさん応募すればチャンスも増えると考えている人は多いですが、重要なのは量ではなく質です。希望の職種にマッチしたスキルが記されていること、就職願書は的を射ていて、しっかりとリサーチが行われていることが求められます。採用担当のプロはその部分を見ていて、しっかりと仕上げられていないものは見てすぐ分かるものです。」 そう話すのはコベントリー大学のマイク・グレイ氏です。

個々のスキルや経験について考えるだけでなく、企業についてもっと調べ、その企業のテクノロジーや、挑戦していること、運営範囲の大きさなどについて理解していることを示す必要があるのです。

「就職希望者は自分が担うであろう役割を理解していなくてはなりません。つまり、ウェブサイトをただチェックするだけでは不十分だということです。例えば、リンクトインのような就職斡旋サイトを利用して、面接官のプロフィールを見つけるなどといったリサーチが必要です」と、人材紹介会社のスペシャリスト、STEM Graduatesのコンサルタントを担当している、マーク・ニューランド氏は話しています。

6.簡単に諦めないこと

諦めずに挑戦し続けましょう。そうすれば、いつかは必ず就職することができます。

「何度も落とされた人は大勢います。けれども前向きに挑戦し続けることが大切です」と、イートン社のマリア・ザレツカヤ氏は言います。

一つ落ちたら、その理由を考える時間を作りましょう。書類に不備があったのか、面接で失敗したのか、そもそもその職種に適していたのか…などです。

最初の応募の段階を突破できたら、意見を求めてみましょう。 そうすることで、次の段階もうまくいく可能性を高められるでしょう。不合格となった仕事のそれぞれが、最終的に採用を勝ち取る仕事へのステップなのです。

投稿者プロフィール

VEVZ
VEVZ
岡山生まれの大阪育ち。高校からは親父の転勤により埼玉に引っ越し、高校大学は東京で過ごす。大学3年生を終わった時に1年間休学して、東南アジアを中心にバックパッカーをする。帰国後、就職活動をしたものの、希望のところには入れず福島県の金属部品製造メーカーに就職。
2009年、4年間務めた会社が倒産。日本での再就職活動をせずにとりあえずタイに移住。人材紹介会社に登録して就職活動をするも採用してもらったのがベトナムのホーチミン郊外の金属プレス加工会社でした。
5年間働き、日本に帰りたくなり退職。日本ではベトナムの経験が買われ、商社に再就職するも、馴染めず3年間で退職。
現在は、ベトナムのドンナイ省で金属部品製造で副工場長をしています。

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